新井日和選手プロフィール
2003年 2月 16日生まれ、群馬県伊勢崎市出身。伊勢崎オートレース所属(35期)。
これまで佐藤摩弥の持つ女子レーサーによる最年少優勝記録(20歳 10カ月 3日)を大きく塗り替えた(19歳 8カ月 29日)。

女子オートレーサー最年少、史上初の10代優勝を達成するなど、今最も注目の新星・新井日和選手が現地を訪れ、レースやご当地グルメなどを楽しみながら、競技の違いについても語ってもらいます。

まずは場内を散策 競輪場グルメを堪能!

 にこやかな表情で茨城県のJR取手駅に降り立ったのは、女子オートレーサーの新井日和選手。ここから無料バスに乗って、砦の森の競輪場・取手競輪場に向かいます。まずは場内をぶらりと散策。競輪場の第一印象を尋ねると、「広さや雰囲気、横断幕が掲げられているところなど、オートレース場に少し似ているなと。あと投票所がすごくきれいですね。」入場門付近で早速、「SNS映えしそうなものを発見しました!」と、大きな壁画に駆け寄ります。
 取手競輪場では、取手市にキャンパスを置く東京藝術大学の協力を得て、若者や女性層など、広範な人々の来場を促すためのプロジェクトを実施しています。競輪場のイメージマークをはじめ、場内にはトリックアートの撮影スポットも多数あります。「こんな感じですか?うまく撮れたらいいけど…。」と、ポーズを決めて記念に1枚。続いて、取手競輪所属の選手の顔写真が掲載されたボードを見つけました。「女性の選手も4名いらっしゃって、何かにぎやかですね。私が所属している伊勢崎オートレース場も、私を含めて女性選手が4名所属しているんですが、私が一番後輩ということもあって、みんなお姉ちゃんみたいな存在なんですよね。特に田崎萌選手とは、同部屋ということもあって、レースのことをいろいろ話す機会が多いので、取手競輪の女性選手たちも私たちと同じような環境なのかもしれないですね。競輪には女性だけのガールズケイリンがありますが、オートレースは女性だけのレースも少なくて男女混合のレースがほとんどです。私は男女混合のレースの方が走りやすいので、やっぱりオートレースの方が向いている気がします(笑)。」
 お昼時になり、場内1階の飲食店へ。店内には、ラーメンやうどん、カツカレーなどのオーソドックスなメニューのほか、名物のまぐろ料理が並びます。今回注文したのは、店の人気No.1メニューの「マグロの手巻き寿司(300円)」と、「マグロにぎり(1,300円)」。分厚く切られたマグロを思う存分に楽しめる逸品に、「すごい大きいですね。脂がのっていて口の中でとろける感じで、とてもおいしいです。」と興奮気味の様子。「伊勢崎は、味付け大たこやもつ煮が有名で、お笑い芸人の方とかも来られて、ご当地グルメを楽しまれていましたよ。」と、しっかり伊勢崎オートレース場のPRにもぬかりがありません。

CS中継に生出演 車券を購入し見事的中!

 10レース発売中には、現地で収録されるCS中継に生出演。オートレースの魅力を語るなど、「2名のMCの方と楽しい時間を過ごさせていただきました。」とちょっと緊張した様子で語ってくれました。
 いよいよ車券を買って、いざ勝負。「プライベートで現地購入するのは初めてです。お父さんが競輪好きなので、いろいろ教えてもらっています。予想は、ラインの並びや展開を専門紙で見ながら、最終的には選手の顔で選んでいます(笑)。」
 勝負1レース目は、二車単と三連単を購入。「自分がレースを走る時は、5コースの時に勝っているイメージがあるので、人気の3番枠と5番枠の選手も買いました。」
 決勝戦手前の観戦エリアへ移動し、スタートの合図を待ちます。レースがスタートすると、周りの観客から熱い声援が聞こえてきました。「オートレースでは、自分の走っている時にエンジンの音で応援が聞こえないので、すごく新鮮でしたし、選手の通る時のスピード感や迫力も、ものすごいですね。自分たちは防具で覆って走るのですが、競輪選手は素肌が出ている部分もあるので、私だったらちょっと怖いなと感じました。」と、生で観戦した臨場感を存分に楽しまれました。
 レースはゴール目前で2名の選手が差し切る手に汗握る展開に。気になる車券は、二車単(2番人気)を見事的中、払い戻しへ。「やったー。配当は390円だけど、当たってよかったです。」と、笑みがこぼれます。
 続く2レース目も、三連単などの車券を購入。レースは人気の選手が失速し、波乱の結果に。「今日は1レース当てることができたので良かったです。」

苦手な捌きを練習してガールズ王座のタイトルを

 今日一日、取手競輪を楽しんだ感想を聞くと、「実際に見せてもらうとバンクのカント(角度)が凄かったですし、競輪は後ろにいる選手が全力でペダルを漕いで一気に捲っていくので、やっぱりそのスピード感と何よりも脚力や体力がすごいなと感じました。オートレースはスタートが決まらないとなかなか勝てないので、そこは同じ二輪車の競技でも全然違うところかなと。あと、競輪独特なラインの駆け引きも、見ていて面白いなと感じました。でも、競輪もオートレースも自分の車体を整備するスポーツなので、そこは共通点がありますね。」と両競技の違いを語ってくれました。
 今後については、「川口オートレース場で12月27日に開催される、スーパースターガールズ王座決定戦に出場して、いい成績を残せたらいいですね。そのためにも自分は逃げが得意なのですが、1車ずつ抜いていく捌きがあまり得意ではないので、そこを青山周平選手をはじめ、地元の先輩方に教えていただき、強化していきたいですね。」と重賞タイトル獲得という大きな目標に向けて、さらなる進化をめざしています。
 「もっともっと実力をつけて、大きなレースを勝てる選手になりたいと思っているので、オッズパーク会員の皆さま、オートレースの応援もよろしくお願いします。たくさん馬券・車券を当ててレースを楽しんでください。オートレーサーの新井日和でした。」

取手競輪場
〒302-0023 茨城県取手市白山6-2-8
JR「取手駅」より無料バスで約5分