
オートレースのNO.1を決める
スーパースター王座決定戦
スーパースター王座決定戦はオートレースのNO.1を決める大会だ。過去、伊勢崎と船橋で1回ずつ開催されたが、主に川口オートレース場で開催。今年の第38回も川口で27~31日に開催され、最初の4日間はトライアルで31日に決定戦がある。 第1回は年度終わりの87年3月31日に開催され、94年までは8選手による一発勝負で行われた。その後、何度か選手選考基準や開催月などが替わったが、04年から12月末の開催となり、名実ともにその年のNO.1レーサーを決める大会になった。08年から決定戦を12月31日に固定し、大みそか決戦と言われている。16年からトライアルを3走から4走に増やし、16選手が限界までの調整力を要する。
トップ選手だけが出場できるだけに、歴代の優勝者はオートレース界をリードしてきた名選手ばかり。90~94年に5連覇した鉄人・島田信廣、95~98年に4連覇し通算5度優勝の天才・片平巧、4度優勝の絶対王者・高橋貢と皇帝・池田政和、3度優勝のダブルグランドスラマー永井大介らが歴史に名を刻んでいる。優勝賞金は3100万円でオートレースでは最高賞金だ。
15年に青山周平が、16年に鈴木圭一郎がそれぞれ初優勝してから、オートレース界はこの2人を中心に回っている。いわゆる「2強時代」だ。17年荒尾聡、18年永井大介が先輩の意地を見せて復権したが、19年から3年連続で青山が制した。
昨年のスーパースター王座決定戦は、4連覇を狙った青山対鈴木の争いになった。スタートの早い青山が1号車。対する3号車の鈴木が「スタートは今までで一番切れた」という強烈なスタートで先頭に立った。一方の青山は5番手発進でいつものような軽快さが見られない(4着)。2番手で追いすがった有吉辰也を鈴木がどんどん引き離し、独走状態に持ち込み10周回を逃げ切った。6年ぶり2度目の戴冠に右手でガッツポーズ。上がりタイムは3秒308で、消音マフラーの昼間開催では破格の時計をたたき出した。「長いけどあっという間の6年」と振り返っていた。時間が許す限り整備に専念する。妥協を許さない姿勢は、まさにオートレースの申し子。鈴木はこの奪冠をきっかけに23年もスタートダッシュを決め、2月全日本選抜、4月オールスターを制しSG3連続優勝の離れ業をやってのけた。
一方、青山は8月の地元伊勢崎のオートレースグランプリで復活V。9月の特別GIプレミアムカップも制し、周平スマイルが戻った。鈴木はオートレースグランプリで肋骨(ろっこつ)を疲労骨折し1カ月半欠場したが、復帰戦の10月浜松GⅡ曳馬野賞で圧倒し、ブランクの不安を一掃した。大一番に向けて調子を上げてくるのは間違いない。
出場する16選手はSG優勝者、各レース場(伊勢崎、川口、浜松、飯塚、山陽)1位者、優勝戦ポイント上位者が選ばれる。7月のキューポラ杯で女子初のGIを優勝した佐藤摩弥、ベテラン金子大輔、スーパースター王座決定戦優勝実績のある荒尾聡(17年32回大会)と中村雅人(10年25回大会、13年28回大会)、伊藤信夫らが2強に割って入るか。
ガールズ選手の増加に伴い、19年にスーパースターガールズ王座決定戦が新設され、片野利沙が初代女王に輝いた。20年田崎萌、21年片野、22年佐藤が制した。ガールズトライアル戦平均競走得点上位者6人、10月31日までの競走成績上位2人による争い。佐藤はスーパースター王座決定戦に出場するため、こちらには出場しない。新井日和、田崎、藤本梨恵、松尾彩らが出場を予定している(2023年10月27日時点)。ガールズNO.1はスーパースターフェスタ2023初日の27日に決まる。
トップ選手だけが出場できるだけに、歴代の優勝者はオートレース界をリードしてきた名選手ばかり。90~94年に5連覇した鉄人・島田信廣、95~98年に4連覇し通算5度優勝の天才・片平巧、4度優勝の絶対王者・高橋貢と皇帝・池田政和、3度優勝のダブルグランドスラマー永井大介らが歴史に名を刻んでいる。優勝賞金は3100万円でオートレースでは最高賞金だ。
15年に青山周平が、16年に鈴木圭一郎がそれぞれ初優勝してから、オートレース界はこの2人を中心に回っている。いわゆる「2強時代」だ。17年荒尾聡、18年永井大介が先輩の意地を見せて復権したが、19年から3年連続で青山が制した。
昨年のスーパースター王座決定戦は、4連覇を狙った青山対鈴木の争いになった。スタートの早い青山が1号車。対する3号車の鈴木が「スタートは今までで一番切れた」という強烈なスタートで先頭に立った。一方の青山は5番手発進でいつものような軽快さが見られない(4着)。2番手で追いすがった有吉辰也を鈴木がどんどん引き離し、独走状態に持ち込み10周回を逃げ切った。6年ぶり2度目の戴冠に右手でガッツポーズ。上がりタイムは3秒308で、消音マフラーの昼間開催では破格の時計をたたき出した。「長いけどあっという間の6年」と振り返っていた。時間が許す限り整備に専念する。妥協を許さない姿勢は、まさにオートレースの申し子。鈴木はこの奪冠をきっかけに23年もスタートダッシュを決め、2月全日本選抜、4月オールスターを制しSG3連続優勝の離れ業をやってのけた。
一方、青山は8月の地元伊勢崎のオートレースグランプリで復活V。9月の特別GIプレミアムカップも制し、周平スマイルが戻った。鈴木はオートレースグランプリで肋骨(ろっこつ)を疲労骨折し1カ月半欠場したが、復帰戦の10月浜松GⅡ曳馬野賞で圧倒し、ブランクの不安を一掃した。大一番に向けて調子を上げてくるのは間違いない。
今年も青山・鈴木の2強が中心、ガールズの熱戦にも期待
今年のスーパースター王座決定戦も2強が中心になる。青山と鈴木の共通点は、大一番になればなるほど、集中力と整備力を高め、相棒を究極に仕上げられること。青山は初出場の13年からすべて決定戦に進出し、成績は④⑦V落②④VVV④と優勝確率は4割を誇る。鈴木は初出場の15年こそトライアルで敗れ、決定戦に乗れなかったが、16年以降はすべて決定戦に進出し、V③③⑦②③Vと素晴らしい実績を残している。ただ、意外なことに2人のワンツーは20年35回大会の1度しかない。伏兵が食い込む余地は残されている。出場する16選手はSG優勝者、各レース場(伊勢崎、川口、浜松、飯塚、山陽)1位者、優勝戦ポイント上位者が選ばれる。7月のキューポラ杯で女子初のGIを優勝した佐藤摩弥、ベテラン金子大輔、スーパースター王座決定戦優勝実績のある荒尾聡(17年32回大会)と中村雅人(10年25回大会、13年28回大会)、伊藤信夫らが2強に割って入るか。
ガールズ選手の増加に伴い、19年にスーパースターガールズ王座決定戦が新設され、片野利沙が初代女王に輝いた。20年田崎萌、21年片野、22年佐藤が制した。ガールズトライアル戦平均競走得点上位者6人、10月31日までの競走成績上位2人による争い。佐藤はスーパースター王座決定戦に出場するため、こちらには出場しない。新井日和、田崎、藤本梨恵、松尾彩らが出場を予定している(2023年10月27日時点)。ガールズNO.1はスーパースターフェスタ2023初日の27日に決まる。
優勝者※過去5年間
- 18年 永井大介(川口)
- 19年 青山周平(伊勢崎)
- 20年 青山周平(伊勢崎)
- 21年 青山周平(伊勢崎)
- 22年 鈴木圭一郎(浜松)
今年のスーパースター王座決定戦は12/31(日)開催!